1999年10月末、当時現職の衆議院議員栗本慎一郎は、検査入院中だった大学病院にいた。体質的課題を抱えていたが、それを意識した上で特別に健康に留意していて「薬なしなのにコントロールは最高」と担当看護士にも言われていた。
その後、栗本のところには、再発予防や健康維持のためだとして知人友人その他から山のように民間療法の薦めや健康食品が送りつけられた。
こういうとき、一度大病した人間でなくては分からないことがある。薬であれ健康食品であれ体内に入れるものはよく分からないと簡単には摂取する気が起きないのだ。
栗本はもともとが学者である。自身の身体について、送られてきた健康食品について研究を始める。
そこで出会ったのが、宮崎医科大学(現宮崎大学)が発見して世界に報告していたルンブルクスルベルス(赤ミミズ)の乾燥粉末である。そういうことに慎重だった栗本も、集中的な研究の結果、これだけは納得し自分の体で試用し始める。
その時期、栗本は趣味のテニス・ゴルフを再開した。しかし、研究もまだ途上。赤ミミズ食品だけのせいでもなかろうと栗本はまだ限られた身近にしか紹介していなかった。
ところが同じ時期、年下の作家永倉万次が急死した。彼は健康管理を健康補助食品の組み合わせに頼っていて、栗本はずっとそれが気になっていた。しかしある日、永倉が頼っているものは危険だとの確信を持った栗本は彼に緊急アドバイスのための電話をかけた。ところが、その電話が2日ほど繋がらなかった。特に2日目の電話は、永倉が再び倒れて担ぎ込まれた病院に家族全員が駆けつけていたため、むなしく鳴りつづけていたのだった。
通夜の席で栗本は、自分が使用するミミズ食品をよりよいものにして自分だけでなく友人達にも摂取させねばならないと決意した。
こうして更に集中した研究の上、成分調整し、良い(美味しくて清潔な)ミミズを選び、自分が本当に摂取したいものを完成させた。ルンブルクスルベルスの良さを活かす工夫をしてあり、栗本はこれこそが本当に健康を維持するものと確信して毎日摂りつづけている。
ミミズは強い生き物なので、やたらなものをいい加減に粉末にすると人体に害のあるものが含まれることがある。だから、欧米種たるルンブルクスルベルスの良いものだけを選ぶことが大事。したがって、やたらにそこらのミミズ食品を食べないでください。